Saturday 27 June 2009

Café de los maestros

 昨日は、バービカン・センターで Café de los maestrosのコンサート。タンゴ仲間と一緒に出かけた。会場はなじみの顔だらけで、ミロンガがそのままバービカンに移動したような感じだった。

 Café de los maestrosは、Gustavo Santaolallaが指揮したプロジェクトで、1940・50年代にブエノスアイレスで活躍していたタンゴ・ミュージシャンたちを集めて作ったアルバムのタイトルである。アルバムのレコーディングと、ブエノスアイレスのコロン劇場で開かれたガラ・コンサートにいたるまでの様子をおさめた同名のドキュメンタリー映画も製作された。いってみれば、アルゼンチンタンゴ版Buena Vista Social Clubである。このアルバムはラテン・グラミーの2006年 最優秀アルバム賞を受賞した。

 今回は、11人のマエストロたちが来英。弦楽器はおそらくサポート・ミュージシャンで、金管と打楽器は省略された、オリジナルよりは少し小さめの編成だった。

 マエストロたちは70−90歳代。ボーカルのJuan Carlos Godoyなどは、出番がきて、ステージの中央まで歩く足取りもなんとなくおぼつかず、マイクを落とすのではないかと、見ているほうは気が気ではないのだが、いざ歌い始めると、信じられないような若々しい声で歌いあげるのは、感動的だった。これだけのミュージシャンたちの演奏をライブで聴くことができ、幸せだった。レコーディングに参加したマエストロたちの何人かは、すでに亡くなっている。

 予定のアンコール2曲が終わっても、スタンディング・オベーションが止まらず、もう一度、出てきて演奏してくれた。2度目のアンコールがすぐには決まらず、全員がステージにそろうまで少し時間がかかったのはご愛嬌。バイオリニストのFernando Suarez Pazがなかなか出てこず、スタッフが探しまわるというハプニングも。

 こちらは、英語版の映画の予告編。ロンドンでも上映してくれるといいのだけれど。

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