Saturday 31 May 2008

寝てもさめても

 テクニック・セミナー以来、すっかりタンゴ中毒に陥ってしまい、寝てもさめてもタンゴのことを考えている。ちょっと時間が空くとYouTubeのタンゴのクリップを見始めて、はっと気がつくとかなりの時間がたったりしている。

 久しぶりにタンゴもGyrotonicもない土曜日。気をつけないと、一日中クリップを見て過ごしてしまいそうである。締め切りがすでに過ぎてしまった原稿を抱えているので、今週末はなんとしても仕事をしなくては。だから、YouTubeは、来週まで封印する。

Friday 30 May 2008

復活

 6日間のお休みのあと、CherieのGyrotonicのセッションを受けた。お休み中も、呼吸やarch & curlはちょこちょこと練習していたのだが、いっこうにあたまの混乱は収束しない。はたしてきちんと1時間のセッションがこなせるのかと、いささか不安だった。

 しかし、セッションの途中から、不安がぱっと消えた。きっかけになったのは、Cherieの「letting the spine yawn」のひとこと。日本語に訳すと「背骨をあくびするように伸ばして」と言っていることになって、なんだかぱっとしないのだが、「背骨にもyawningさせてあげる」という感覚は、いまの私にspot-onだった。そうか、頭で考えずに、背骨にyawningさせてあげればいいんだ。

 CherieもRitaからGyrotonicとGyrokinesisのレッスンをたっぷり受けて、さらにパワーアップしていたので、充実したセッションになった。

 元気になったので、今週末からteachingを再開することにした。

Monday 26 May 2008

ちょっとおやすみ

 GyrotonicとGyrokinesisのmaster trainerのRita Renhaがロンドンに来ていた。Ritaは、Gyro創成期からのmaster trainerのひとりで、今はリオデジャネイロで自分のスタジオGyrotonic Instituto Brasilを運営している。

 彼女のGyrokinesisのセッションには残念ながら参加できなかったのだが、Gyrotonicのほうは、2時間のone to oneセッションを受けることができた。

 レッスンで一番はじめにやったのは、呼吸のしかた。息を吸う時に胸郭を風船のようにふくらませ、吐く時は、風船が自然にしぼんでいくように、肋骨が下に動きながら胸郭が縮まる。これが、まったくできない。ついついおなかで息を押し出してしまい、肋骨の動きが止まってしまう。

 また、レッスン中に一貫して言われ続けたのは「力を入れない」、「がんばりすぎない」こと。ハンドルやケーブルが動きをガイドしてくれるし、動きは体が覚えているのだから、気持ちよく呼吸しながら、気持ちよくからだを伸ばしていくだけ。でも、それができない。

 できないできないと思いながらも、明るいRitaに励まされ、おだてられながら2時間動き続け、セッションが終わった時には、これからの練習課題のリストと、疲れてるけれど気持ちのいいあたまとからだが残った。

 「がんばること」は得意なのだが、「がんばらないことをがんばること」は一番苦手。3月から、毎週末の最低1セッションのteachingと、週2セッションの自分の練習を「がんばって」こなしてきたのだが、「がんばらない」ことが課題になったら、どうやって練習したらいいのか、いささか途方にくれてしまった。あたまの中の混乱の嵐が静まるまで、ちょっとお休みしたほうがよさそう。そんなわけで、約3ヶ月ぶりにGyrotonicのない週末を過ごした。

Sunday 25 May 2008

テクニック・セミナー

 今月は、毎週土曜日、タンゴのテクニック・セミナーがあった。

 私の先生のKimとDavidは、土曜日の午後、4回ごとのサイクルで、いくつかのワークショップを開催している。テクニック・セミナーはそのひとつで、パートナー・ワークはいっさいなく、丸2時間、個人技を練習する。5月のセミナーでは、前後左右への体重移動から始まり、adornmentのバリエーション、ochoのバリエーション、pivotのバリエーションを習った。

 普通のpivotですらうまくできないのに、足さばきを入れたpivotなどできるわけがないと思うのだが、Davidが鬼の笑顔で見てまわっているので、よろよろしながら練習せざるをえない。おもしろいもので、難度の高い技を練習するなかで、基本技の大切な部分が見えやすくなる。また、簡単なものがずっとやりやすくなる。

 4週間のセミナーが終わり、ようやくadornmentをしながら歩けるようになった。できるようになると欲が出てきて、もっと練習したくなる。次回のセミナーが楽しみである。

Kim & David @ Tango Movement

Monday 5 May 2008

virtuoso

 今日はバンクホリデーのため、3連休である。ようやく気温が上がって春らしくなり、うれしい。

 今回のバンクホリデーはいくつがイベントがあって忙しいのだが、そのひとつは、South BankでのLondon Guitar Festival。Queen Elizabeth Hallで金曜からFlamenco guitaristsのコンサートが3日連続であった。

 今回出演したのは、Niño de PuraVicente AmigoJose Antonio Rodríguezの3人。Vicenteは2年前のSaddler's Wellsで聴いたことがあったが、あとの2人は、今回初めてである。

 演奏スタイルも音楽も三者三様でおもしろかったが、大ヒットはなんといってもNino de Pura。抜群のテクニック。表現豊かな演奏。まさにvirtuosoで、もっともっと聴きたいと思わせる素晴らしいライブだった。空席が目立っていたのがもったいなかった。

 YouTubeでいくつか彼の演奏しているクリップを見つけた。

 videoで聴いてもすごいのだが、生演奏は、もっとすごかった。

 なぜか、3日間とも同じカンタオール(歌い手)が出演していた。彼は、ズボンは黒なのに、3日間とも真っ白の靴を履いていた。不思議。