Sunday 25 July 2010

You can't separate tango from life

11年ぶりの真夏の東京。着いて早々、まずしたことは、映画を見ること。

BunkamuraでCafé de los maestrosを上映中。去年の6月、レコーディングとコンサートに参加した一部のマエストロのロンドンでのコンサートは、ひじょうに感動的だった。

映画は、レコードのメーキングと、コロン劇場でのコンサートの一部のドキュメンタリー。ロンドンで上映するかどうかわからず、機会があればなんとしてでも見ようと思っていたので、飛行機が予定通り着くと強く願って、初日の夜にちょっと無理して予定を入れた。

ドキュメンタリー映画としては、Buena Vista Social Clubほどのインパクトはなかった。でも、タンゴファンとしては、それらを差し引いても、十分楽しめた。

Sunday 14 February 2010

6 hours in the studio

 昨日は、久しぶりにKim & Davidのタンゴのテクニック・セミナーに参加した。彼らは、毎週土曜日、4週を1サイクルとしたセミナーを開催している。ここのところ、Milonga、Vals、振り付けクラスと、いまひとつ気が乗らないテーマが続いていたので、セミナーからは遠ざかっていた。午後1時から2時間たっぷり、重心の移動のしかたやdissociation、out of axisの練習で、たっぷり絞られた。しんどいながらも、練習したという感じがある。

 そこで終わりのはずだったのだが、次のクラスが始まるまでの30分の休憩時間に踊っていたら、Davidが、次のRecent Beginnersのセミナーにまざってもいいというので、調子に乗って、続けて参加。結局、1時間半のセミナーの間、隅のほうで、バーレッスンに励む。

 たいていのクラスは女性の生徒が多いので、土曜日のRecent beginnersとBeginnersのセミナーには、レギュラーの男性の生徒が手伝いにきている。最後のBeginners Crash Courseが始まるまでの30分、そのうちの1人とノンストップで踊る。

 久しぶりに必死に踊った、さあ帰ろうと思ったら、なんと、今回のBeginners Crash Courseは、男性のほうが多い。急遽、お手伝いすることになった。

 左右の足を交互に出せない生徒さんや,体重移動するたびに大きく横にステップしてしまう,ボールルーム・ダンスの経験がある生徒さんやらと踊りながら(踊るというより,単に歩いていただけだけれど),そういえば私も,2年と3ヶ月前、このBeginners Crash Courseでタンゴを踊り始めたのだったと、なんとなく甘酸っぱい気分になった。1時間半のレッスンの間,みんなが苦労しているのが微笑ましくて,ずっとにこにこしていた。足を踏まれても、リードがなってなくても、むっとしたりしない。誰もが初心者だったのだし,ただでさえ男性不足のタンゴ界,初心者の男性に、タンゴを好きになってもらって踊り続けてもらうためには,初めの印象が大切だからね。

 気がついたら,夜の7時。なんと、スタジオに6時間こもっていた。今日起きたら,足がものすごく重かった。修行が足りないのかな。

Friday 1 January 2010

Happy New Year 2010



We shall not cease from exploration

And the end of all our exploring

Will be to arrive where we started

And know the place for the first time.


Little Gidding, TS Eliot

Saturday 4 July 2009

Stanley Jordan @ Ronnie Scotts

 暑い日が続いている。きちんと夏が来るのはいいことだが、職場にも自宅にもエアコンがないので、これだけ暑い日が続くと、体力的にきびしい。どこかで涼をとらないことには、夜寝るものたいへん。

 だからというわけでもないのだけれど、一昨日はRonnie Scottsに行った。 最後に行ったのは、Irakereのライブだったので、改装されてからは、これが初めて(!)。ライブはいつも素晴らしいのだが、入り口にうろうろしている、無愛想で失礼なおじさんたちが嫌いだったのと、改装してから入場料が跳ねあがったのが、足が遠のいた理由。

 改装されたRonnie Scottsは、ギンガムチェックのテーブルクロスがなくなって、各テーブルのランプが、モダンなデザインのものに変わっていた。入り口のおじさんたちは姿を消し、お行儀のいい女性たちが、手際よく席まで案内してくれた。

 Stanley Jordanについては、友人(彼はギターを弾く)が絶賛するギタリストということ以外、なんの前知識もなく出かけた。”touch” techniqueのパイオニアなんだと聞いても、なんのことかよくわからなかった。

 まあでも、知識はどうでもよかった。演奏はひじょうにユニークで、素晴らしかった。Jordanも素晴らしかったし、ベーシストの Charnett Moffettも、すごかった。途中休憩をはさんで、たっぷり2時間近く、堪能させてもらった。

 これはYouTubeでみつけた”Stairway to Heaven”。ドラムは違う人だが、Charnett Moffettがdouble bassを弾いている。

 涼をとれたかといえば、快適な程度には涼しかったけれど、聴いているうちに興奮してきたので、けっこう暑かった。

Saturday 27 June 2009

Café de los maestros

 昨日は、バービカン・センターで Café de los maestrosのコンサート。タンゴ仲間と一緒に出かけた。会場はなじみの顔だらけで、ミロンガがそのままバービカンに移動したような感じだった。

 Café de los maestrosは、Gustavo Santaolallaが指揮したプロジェクトで、1940・50年代にブエノスアイレスで活躍していたタンゴ・ミュージシャンたちを集めて作ったアルバムのタイトルである。アルバムのレコーディングと、ブエノスアイレスのコロン劇場で開かれたガラ・コンサートにいたるまでの様子をおさめた同名のドキュメンタリー映画も製作された。いってみれば、アルゼンチンタンゴ版Buena Vista Social Clubである。このアルバムはラテン・グラミーの2006年 最優秀アルバム賞を受賞した。

 今回は、11人のマエストロたちが来英。弦楽器はおそらくサポート・ミュージシャンで、金管と打楽器は省略された、オリジナルよりは少し小さめの編成だった。

 マエストロたちは70−90歳代。ボーカルのJuan Carlos Godoyなどは、出番がきて、ステージの中央まで歩く足取りもなんとなくおぼつかず、マイクを落とすのではないかと、見ているほうは気が気ではないのだが、いざ歌い始めると、信じられないような若々しい声で歌いあげるのは、感動的だった。これだけのミュージシャンたちの演奏をライブで聴くことができ、幸せだった。レコーディングに参加したマエストロたちの何人かは、すでに亡くなっている。

 予定のアンコール2曲が終わっても、スタンディング・オベーションが止まらず、もう一度、出てきて演奏してくれた。2度目のアンコールがすぐには決まらず、全員がステージにそろうまで少し時間がかかったのはご愛嬌。バイオリニストのFernando Suarez Pazがなかなか出てこず、スタッフが探しまわるというハプニングも。

 こちらは、英語版の映画の予告編。ロンドンでも上映してくれるといいのだけれど。

Monday 4 May 2009

Brunoとの再会

 今日はMay Dayでお休みなので、この週末は3連休。

 私のタンゴ熱はヒートアップするばかりで、先週の木曜から5日連続で、毎日タンゴを踊っていた。

 嬉しいことに、この週末にはBrunoがロンドンに来ていて、昨日と今日、レッスンがあった。元グルーピーとしては、この機会を逃すわけにはいかない。足の痛みをおして、駆けつけた。

 今回は残念ながらMariangelesはいなくてBrunoひとりだったが、あいかわらずいいレッスンだった。

Thursday 1 January 2009

あけましておめでとうございます

 昨年1年は、フィジカルな年でした。Gyrotonicとアルゼンチンタンゴに明け暮れました。(もちろん、仕事もきちんとしていましたが。)

 Gyrotonicでは、1月のpre-trainingから始まり、10月の東京での認定コースまで、合わせて4つのコースと、その合間のteachingをしました。認定コースが終わってからは、体調をくずしたり、他のことに手を取られたりで、お免状を手にしてこれからどうするか、きちんと考えていません。週末だけ教えるという選択肢がありそうなのですが、気持ちが揺れています。

 アルゼンチンタンゴは、ミロンガ・デビューも果たし、9月からは中級レベルにステップ・アップしました。タンゴ熱は強まるばかりで、夏以降、平均すると週3回ほど、踊っています。

 9月下旬には、Geraldine & Ezequielのworkshopsに参加するという暴挙に出ました。週末、計20時間のworkshopsで、中級レベル以上とのことだったのですが、いざ始まってみたら、私と一緒に参加した友人以外は、みんな上級者でした。なんとかついていくのがやっとで、足はぼろぼろになるし、気分はへこむしで、さんざんなworkshopsとなりました。けれど、この時に集中して踊ったせいか、それ以降、すこし上達したような気がします。

 いまだに、レッスン以外で踊るのは苦手で、ミロンガに行ってもひっこみ思案になってしまいます。もっと上手になって、自信が生まれたら、ブエノスアイレスに行って、本場のミロンガで踊りたいと夢見ています。

 今年も、Gyrotonic、アルゼンチンタンゴともに、続けていきたいと思います。突きつめすぎて追いつめられた気持ちになったり、途中でばてたり燃え尽きたりしないよう、調子に合わせてペースを変えながら、楽しみながら続けていけたらいいと思います。

 新しい年が、みなさまにとって、明るく幸多いものになりますよう、心からお祈り申しあげます。